隼と満月【隼ツーリング】

バイクがある日常

雨があがった。

昼間はあんなに降っていたのに、夜になってすっかり晴れた。

今日は満月。

少しずつ雲が晴れ、かすかに星空も顔を覗かせてきた。

綺麗な月が見れそうだ。

そう思いながらライダージャケットを羽織る。

私は隼でのナイトツーリングをあまりやらない。

やらない理由はないけど、夜走るというのがなんとなく面倒くさいのだ。

しかし、ここ最近、雨がつづいていたのでバイクに乗れていなかった。

いい加減ウンザリしていたので、満月を見るという言い訳をつけてツーリングすることにした。

隼を車庫から引っぱり出し、エンジンに火を入れる。
暖気しながら夜空を見上げる。

まあるい月が見えた。

さて、この満月をどこで見ようか…。

満月を見るなら、海がいい。
そして、満月をバックに隼の写真を撮りたい、そう思った。

やはり北部まで行くしかないか。

心が北部に向いているのを知りながら隼に跨る。

まだ、月が東の方へ落ちるまで、だいぶ時間がある。
それまで満月が綺麗に見えるスポットを探そう。

私は隼を北部に向けて走らせた。
時間は零時をまわっていた。

北へ

いつもツーリングで走り慣れているルートだが、夜中だとまるっきりちがう道のようだ。

注意しないと道を間違えそう。
目をこらしながら、隼のアクセルを捻る。

平日だから車が少ない。
秋の匂いがする風が心地いいせいか、気持ちいいくらい隼を走らせている。

「夜のツーリングも気持ちいいな…」

ヘルメットの中で思わず呟いた。

夜のツーリングがこんなにも気持ちいいものだと知らなかった。

また、ツーリングの楽しみが増えた、そう思った。

しばらく走って名護市に到着。
私は少し小腹が空いていたので、A&W(通称エンダー)にバイクを乗りあげる。

隼を停めて空を見上げたら、月はまだ頭上にあった。

少しくらい休憩しても大丈夫そうだ。

私はエンダーで腹ごしらえをすることにした。

隼で名護市のエンダーにて
隼で名護市のエンダーにて

満月スポット

小一時間ほど休憩をして、すぐにまた北上をする。

行き先は決めてない。
ただ満月が綺麗に見えるスポットを探しながら隼を走らせた。

しばらく走っていると潮の香りがしてきた。

海だ。

月の明かりでかすかに見える波の動きが、ここは海だと主張している。

あたりは民家ひとつない真っ暗な道路。
月も東に傾いてきたので、そろそろだと感じた。

そして、その時はすぐに訪れた。

海辺でありながら、防波堤もない、防風林すらもない。
そんな場所を見つけたのだ。

幸いにも車やバイクが駐車できる場があった。

私は早速、隼を乗り上げ、iPhoneを取り出す。

「ここは一眼レフカメラだろう…」

と自分にツッコミを入れながら満月をバックに写真撮影をする。

隼でナイトツーリング。満月をみに行った。
隼と満月
隼で満月ツーリング
隼と満月と俺

撮影しながらも月はどんどん東の方へ沈んでいった。
そのプロセスが真っ暗な海に、月の道(ムーンロード)を浮かび上がらせていた。

月の道
月の道

私は撮影をやめて、しばらく眺めた。
久しぶりに綺麗な月をみたのだ。

ゆったりとした時間が流れる。

波音と満月が自然のありがたさを物語っている。
癒された瞬間だった。

帰り道、朝焼けが見える。
これまた綺麗だ。

満月ツーリングのご褒美だろうか。
次の満月も晴れたら隼で出かけてみようと思った。

さて、今回の満月ツーリングは以下の動画でもご覧いただけます。
興味がある方はご視聴を。