バイク用エンジンオイルの選び方【5つの視点】

バイク話

ども、RYUKYU RIDER です。

バイクのエンジンオイルは種類が豊富です。そして、たくさんのメーカーが出しております。それこそ、安いオイルもあれば高いオイルもあるし、性能も複数あるし、どのメーカーもいいことばかり言っているので、何を選んだらいいかわかりません。

正直、バイクのエンジンオイル選びはほんと悩みの種ですよね。

何かいい方法はないものでしょうか。

じつは、いろいろ調べている中、バイクのエンジンオイル選びで良い判断基準となるものが見つかりました。それは「5つの視点」をもつことです。この視点でオイル選びをすることで、つねに迷わずに決めることができます。

というわけで今回は、バイクのエンジンオイル選びの判断基準となる「5つの視点」を解説していきます。この視点をもってバイクのエンジンオイルを選べば、失敗しませんし、いいオイルに出会うことができますよ。

バイクのエンジンオイルを選ぶための5つの視点

バイクの エンジンオイルを選ぶための5つの視点は以下の通りです、

  1. 粘度
  2. ベースオイル
  3. JASO規格
  4. API規格
  5. 体感

それぞれ解説します。

バイクのエンジンオイル 選び方 視点その① 粘度を見ろ

バイクのエンジンオイルには粘度というものがあります。これはSAE粘度という規格でして、表記は10W-50のように数字とアルファベットで表記されるものです。表記されている2つの数字は小さいほどオイルが柔らかく(低粘度)、大きいほどオイルが硬い(高粘度)という意味になります。

さらに詳しく解説すれば、「W」という文字は低温時における粘度のことを表し、数値が低いほど低温始動性が良く、低温時に強いことを意味します。

なお、メーカーはバイクによって粘度を定めていますので、それを基本として考えることが大事です。

バイクのエンジンオイル 選び方 視点その② ベースオイルを見ろ

バイクのエンジンオイルはベースオイルから構成されています。ベースオイルはエンジンオイルの根幹となるもので、良し悪しが左右されるといってもいいくらい大事なものです。このベースオイルには種類があり、それはアメリカ石油協会によって5つのグループに分けられます。しかし、一般的な表記としては3種類に分けられ、以下の通りとなります。

  1. 鉱物油
  2. 部分合成油
  3. 化学合成100%

一般的には、鉱物油の方が低品質であり、化学合成油は高品質、その中間に位置するのが部分合成油となりますが、バイクによっては鉱物油の方が適しているということもあり、品質云々だけで言えるものではありません。

バイクとの相性もあるので、その辺を加味して選ぶようにしましょう。

なお、こちらもまたメーカーが指定しているものがあるので、それを基本とするといいです。

バイクのエンジンオイル 選び方 視点その③ JASO規格を見ろ

JASO規格とは日本自動車規格によって定められたものでして、オイルの摩擦特性を表すものです。

主に、

  • 動摩擦維持指数(DFI)
  • 静摩擦維持特性(SFI)
  • 制動時間指数(STI)

という3つの特性を測定し、「MA」「MB」に分類されます。また、MA規格は2006年からさらに細かくなり「MA1」と「MA2」という規格が誕生しました。

この規格はバイクにとってとても重要です。というのは、バイクは車とは異なり、ミッションやクラッチがエンジンオイルで潤滑されているのです。つまり、バイクはエンジンオイルひとつで全ての機械(エンジンや駆動系など)を共有しているということ。

一方、車は違います。車の駆動系(ミッションやデフ)のオイルには、エンジンオイルとはちがう別のもので設定されています。これはそれぞれオイルの特性が違うものを使用しており、バイクとはまるっきり異なった構造をしているのです。逆に言えば、バイクには車用のエンジンオイルが使えないということになります。

もしも、バイクに、車用のエンジンオイルを使えばどうなるのか。それはクラッチが滑ることになり、バイクが正常に機能してくれなくなるでしょう。

このようなことからバイクのエンジンオイルには、エンジンの潤滑だけでなく、ミッションの保護とクラッチ滑りを引き起こさないことが求められるのです。そのため、車用のエンジンオイルとは区別する必要があり、その基準となるものがJASO規格なわけです。

バイクには必ずバイク用のオイルを入れるようにしましょう。

バイクのエンジンオイル 選び方 視点その④ API規格を見ろ

API規格とは、いわゆるオイルのグレードのことを指します。

API規格は、米国石油協会(API)、SAE(アメリカ自動車技術者協会)、アメリカ材料試験協会(ASTM)の三者が定める規格で、省燃費性・耐熱性・耐摩耗性などの性能をアルファベット2文字で表記されるものです。

頭文字が「S」だとガソリンエンジン車、「C」だとディーゼルエンジン車になり、たとえば、「SA」「SB」あるいは「CA」「CB」などのように表記されます。

また、後ろのアルファベットが進むほど低温始動性や耐スラッジ性、錆止め性などの性能が高いことを示していて、現在(2022年5月時)は2020年に制定された『SP』が最高のようです。

バイクのエンジンオイル 選び方 視点その⑤ 体感しろ

最後の視点は「体感」です。つまり、ライダー自身の感覚でオイルを選ぶということ。

エンジンオイルには、データやら規格やらがいろいろついてまわりますが、ライダー自身の感覚も見過ごしてはいけません。たとえば、いくらエンジンオイルが最高峰のものでもバイクとの相性もありますし、それを実感するのはライダー自身の体感なわけです。ですから、一度決めたエンジンオイルはまずバイクに入れてみて、実際に走ってみて、体感してから判断するといいと思います。

体感する時の基本的な判断は、

  • エンジン始動性
  • ギアの入り具合
  • エンジンレスポンス
  • 熱ダレ

などをみるといいでしょう。

ちなみに僕は、エンジンオイル選びの中で、この体感をとても重要視していますよ。

バイクのエンジンオイルを選ぶ「5つの視点」の使い方

バイクのエンジンオイルは、データや成分、特性など、細かいことをといえば膨大にあるのですが、 ぼくら素人が判断する基準としては5つの視点だけで十分でしょう。

その5つの視点ですが、使い方を解説します。

上で紹介した5つの視点は、単独で判断してはいけません。たとえば、粘度だけで判断したり、ベースオイルだけで判断したり、という風に単独で判断してはいけないということです。5つの視点は単独で考えるのではなく、すべてを組み合わせて総合的に考えて判断する方がいいです。

とくに、バイク初心者の方は、その辺を注意して判断するようにしましょう。

バイクのエンジンオイル選びでやってはいけないこと

バイクのエンジンオイル選びでやってはいけないことがあります。それは「値段」で決めることです。

バイクのエンジンオイルには安いものもあれば、高いものもあります。安いオイルはやはりそれなりの性能しかないのですが、逆に高いからといって必ずしも性能がいいとは限りません。なぜなら、エンジンオイルはバイクとの相性もありますし、メーカーが指定したものから逸脱するオイルだと、いくら高いエンジンオイルでもバイクにとって良くない場合があるのです。

他にやってはいけないことは、人に勧められるままに決めることです。バイクの先輩がアドバイスしたからと言って鵜呑みにしてはいけません。たとえ、同じバイクだとしても、乗り方が違えばエンジンオイルも違ってくるわけです。なので、周りに流されないようにしましょうね。

エンジンオイル選びはかならず、データを見て、それから実際に入れてみて、体感の上で判断するといいですね。そんなことを繰り返しているうちに、自分に合ったエンジンオイルに出会えると思います。

バイクのエンジンオイル選びは一朝一夕ではなし得ない、というのは大袈裟ですが、すぐには見つからないかもしれません。でも、自分であれこれ見たり、調べたりするのもバイクの楽しみ方のひとつなので、根気よく続けていきましょう。

まとめ

今回は、バイクのエンジンオイルの選び方を紹介しました。

エンジンオイルの選び方って、ライダー自身がそれぞれ持っているコツみたいなものがあると思います。今回の記事は僕なりの方法を紹介したわけですが、まだエンジンオイルの選び方を確立していない場合は、ぜひ今回紹介した「5つの視点」を参考にしてみてください。