ガソリンは長期保管で劣化する?ガソリンの腐りを対策する方法を解説します

隼のガソリンはハイオク、レギュラーどっち? バイク話

RYUKYU RIDERです。

バイクには長期保管しなければいけない時があります。

例えば、

  • 出張で乗れないとき
  • 季節的な問題があるとき
  • 身体的な事情に陥ったとき
  • 故障して直すのに時間がかかるとき

などです。

そんな場合、バイクを長期保管するわけですが、ここで少し注意が必要です。なにを注意するのかといえば「ガソリン」です。

バイクを長期保管する際、ほとんどの人がガソリンを入れたまま放置すると思いますが、このガソリン、じつは長期保管すると腐る(劣化)のです。腐ってしまったガソリンは当然、使いものになりません。いえ、使いものにならないどころか、いろいろ調べてみるとガソリンそのものが他の物質に変化してしまい、バイクの故障を引き起こしてしまうことがわかりました。そうならないためにも、ガソリンの腐り対策は必要です。

というわけで今回は、ガソリンの腐り対策について書いていきます。

ガソリンが腐るとどうなるのか

ガソリンが腐るとその性質が大きく変わります。

まず、ガソリンそのものが酸化して匂いを発します(めちゃくちゃ臭い)。そして、物質的にはサラサラの液体ではなく、ドロドロに変化してしまいます。これは、ガソリンの本来もっている性能は失われており、当然、バイクの燃料としてもつかえません。逆に、バイクにとって故障の原因にもなる最悪なものに変化しています。

例えば「酸化」。小学校の理科の授業でも習ったと思いますが、酸化した液体は鉄や金属類を溶かしたり、錆を発生させたりしますよね。ほぼ鉄やアルミででできているバイクには、酸化したガソリンは天敵そのものなのです。つまり、ガソリンが腐ると、燃料タンク内に錆を発生させ、最悪な場合、燃料タンクに穴をあけてしまうということ。あいた穴からは当然、ガソリンが漏れてきます。

また、ガソリンはその性質も変わり、「ドロドロ」に変化します。実はこれが、かなりヤバい。もしも、ドロドロになったガソリンのままエンジンをかければ、そのドロドロがエンジン内で詰まってしまい、エンジンはストップしてしまいます。下手したら、バイクが故障してしまうかもしれません。

ドロドロのガソリンが詰まったエンジンを直すにはおそらく、全部バラさないといけないでしょう。もう、ほぼエンジンOHになると思うので、それに費用も時間もかかりますよね。バイクにとってガソリンが腐るということは、得することは何もないのです。

ガソリンが腐るまでの日数

ガソリンが腐るとヤバいって話をしましたが、では、ガソリンが腐る日数ってどのくらいなのでしょうか。

じつは、ガソリンが腐る日数は、これといって明確な答えはありませんが、世間一般的には、おおよそ「6ヶ月」だと言われています。この日数はガソリンの品質保持期間として定説なようですが、確実な数値ではありません。というのは、ガソリンは保管状況や気温などにも左右されるからです。つまり、6ヶ月以下でもガソリンが腐る可能性はあるとういうこと

なので、ガソリンは6ヶ月で腐るという日数を目安にするよりも、なるべく早めに使いきる、または何かしら対策をする方がいいと思います。

ガソリンの腐りを対策する2つの方法

ぼくが実践している、ガソリンの腐りを対策する方法を2つ紹介します。

  1. ガソリンを抜く
  2. 燃料添加剤を使う

詳しく解説します。

ガソリン腐り対策 その1:ガソリンを抜く

ガソリンが腐るそもそもの原因はガソリンを「放置」するからです。であれば、そのガソリンを燃料タンクから抜けば問題解決です。つまり、燃料タンクに入っているガソリンをすべて抜き、燃料タンクの中を空っぽにすればいいわけです。そうすれば、腐るためのガソリンがそもそもないし、結果、燃料タンクも錆びず、穴もあきません。なお、抜き取ったガソリンは、車で使用するか処分するといいでしょう。

と、簡単に書きましたが実際にやるととても面倒ですよね。というのは、バイクによっては燃料タンクをもろもろ分解しなければいけないのもあるし、抜いたガソリンを入れる容器も限られてきます。バイクからガソリンを抜くというのは、道具やスキルがないと何かと大変だということです。まぁ、ガソリンを抜く方法が一番確実なのですが、しかし、もっと手軽に対策する方法があります。それが以下の2つ目の方法です。

ガソリン腐り対策 その2:燃料添加剤をつかう

WAKO'Sのフューエルワンでガソリンの腐れを対策する

ガソリンの腐りを対策する2つ目の方法は、燃料添加剤を使うことです。燃料添加剤にはいろいろありますが、中もでワコーズの「フューエルワン」はお勧めです。

燃料添加剤 ワコーズ F-1 フューエルワン

ワコーズのフューエルワンには、最高純度のPEA(ポリエーテルアミン)とIVD(インテークバルブデポジット)が配合されており、この組み合わせがガソリンの酸化や腐食を抑えるという効果があるようです。これは、まさにバイクの長期保管にはもってこいの燃料添加剤ということです。

フューエルワンの使い方はとても簡単で、ガソリン満タン時に燃料タンクに入れるだけです。入れる分量は燃料タンクの容量によって違いますが、大型バイクなら丸々1本入れておけば問題ないでしょう(前期型の隼は9割ほど入れます)。

念のため下記に、フューエルワンの使用容量を表記しておきます。

WAKO’Sフューエルワンの使用容量

  • 燃料が20ℓ〜60ℓの場合:フューエルワンを1本使用
  • 燃料が20ℓ以下の場合:フューエルワンを1%使用

なお、ワコーズのフューエルワンには他にも良い効果があります。詳しくは「WAKO’Sフューエルワンの効果とレビュー」に書いてますので、よかったらご一読ください。

まとめ

さて、まとめます。

バイクを長期保管するなら、ガソリンの腐り対策は必須です。

もし、ガソリンの腐り対策を怠れば、燃料タンクに穴があいたり、また、バイクを壊してしまうかもしれません。そうならないためにも、事前に対策していきましょう。

おすすめの対策は、燃料添加剤「フューエルワン」を投入することです。ガソリンタンクに入れるだけなので簡単ですし、手間も時間もかかりません。これだけでガソリンの酸化や腐食を抑えてくれるので、バイクの長期保管時にはおすすめです。

今回は以上です。

では、また。