歳を重ねるごとにバイクに乗る回数が増えた理由

今年で50歳になる。人生100年時代というけれど、その半分は生きてきたということか。50年も生きてきた俺、そう考えたら、少しだけ感慨深い。日本人男性の健康寿命は75歳という。ってことは、俺は、あと25年は健康でいられる計算か。運良ければの話だけどね。

50歳にもなれば、人生の折り返しに来ているわけだから、終着点もなんとなく見えてくる。45歳とはちょっとだけ違う。30歳とはだいぶ違う。目の前にゴールはなくとも、徐々にゴールは近づいている感覚。俺は、あと何年くらい、バイクに乗れるんだろうか。あと、何回くらい、バイク旅ができるんだろうか。

残りの人生を考えると、一日一日を大切に生きていきたい。そう思ったから、バイクに乗る回数も増えた。ほんのちょっとだけの道のりでも隼でいく。たとえ、1時間しかなくても近くの海岸まで隼でツーリングする。同じ場所でも、少ない時間でも、かけがえのない瞬間だ。バイクと過ごす全てのことを覚えているかはわからないけど、もし、記憶に残ることができるなら、人生の最後の日に思い返すと思う。

YouTubeに動画をアップするのも、あとで見返したいからだ。もし、老人ホームなんぞで過ごすことになって、暇をもて余したのなら、俺は自分の動画を見ると思う。そして、懐かしむ。なんなら自慢する。「わしぁ、ここにバイクで行ったさー。でっかい隼でね」とね。

仕事で追われる毎日じゃつまらない。人生をどう生きたいか。

そう問いながら、日々を過ごしていきたい。