先日の気温は20度。風は冷たい。天気は曇り。この日も隼でツーリングしていた。
着ていたジャケットは革ジャン。気温が気温だけにとても気持ちよく走れていた。コースはいつもの沖縄南部コース。とある漁港にさしかかったとき、スリップウェイが目に入ったので、そこを走りたくなった。
船は一隻もいないから邪魔にはならん。ただ、走ってみたかった。そんな好奇心で隼をスリップウェイへと誘った。すこし走ると急に隼が重くなった。ハンドルも取られる。スリップウェイだからか、という安易な考えをもちながら、そのまま隼のアクセルを回した。
道路に近づいたとき、後ろの方からなにやら、ゴぉーゴぉーという音がする。
「パンクか・・・」
と思って隼を停めてみたら、まさにそうだった。

タイヤはペチャンコ。パンクというレベルではない。ここまでツーリングしてきたときは、なんともなかったのに、多分スリップウェイに入ったからだ。タイヤを見てみると、周りにガラスの破片みたいなのがキラキラとついている。何か踏んだかも知れない。気持ちよく走っていたのに、田舎の漁港でパンクになるとは・・・。
すぐに、ライコランド沖縄に電話をした。タイヤの在庫があるか確認するためだ。履いていたタイヤは「ミシュランのロード6」。昨年、新品に入れ替えたばかりで気に入っていたし、値段が高いけど同じものにしたい。電話で確認したら、在庫はある。なら、あとは、この巨大をどうやって運ぶかだ。
ロードサービスに電話してきてもらうことにした。田舎の漁港だったものだから、ロードサービスが来るのも40分ほどかかるらしい。近くにあった天ぷら屋さんで天ぷらを買って、食べながら待つことにした。沖縄の天ぷら屋さんは、沖縄人のソールフードであり、小腹が空いたときや暇なときに食べるもの。
天ぷらを食べ終わったあと、ちょうどレッカーが到着した。隊員二人で巨体の隼を押してレッカーに乗せた。そのまま、ライコランド沖縄へ向かった。

ライコランド沖縄では、タイミングよく整備があいていたらしい。だから、すぐに作業に取り掛かってくれた。時間にして1時間半ほどかかるという。俺は、店内で待つことにした。
1時間ほど経った頃、店員が俺の元にやってきた。

タイヤの中から出てきたものをみせた。固い三角上した鉄板。厚さ3ミリはある。これが見事、隼のタイヤを突き破り、中に潜んでいた。運が悪かったなぁと思った。さらに、リアのブレーキパッドも減っているらしい。最近、洗車を怠っていたから気づかなかった。この際、ブレーキパッドも交換することにした。

3時間ほどかかった頃、隼のタイヤ交換とブレーキ交換が終わった。予定よりも長い整備だったので、ほかにも何か不具合があったのかと思い整備士に確認したところ、
「ピストンの動きが渋かったので、清掃(ダスト落とし)してました」
とのこと。
頼まなくてもやってくれるところ。まるで職人レベル。マジでありがたい。今のライコランド沖縄には、いい整備士がいるようだ。
少しの気配りでバイクもご機嫌になる。これで、また、安心して隼でツーリングできる。
天気のいい日に、隼がパンクして、せっかくのツーリングが台無しになったけれど、まぁ、キャリパーの清掃はできたし、パッドは交換できたし、結果オーライって感じで、いい気分になった。急な出費で懐は痛いけど、バイクライフって、こんな日もあるよな。