恩人との別れ

RYUKYU RIDERです。

ちょっと前のことなんだけど、恩人である空手の師匠が亡くなった。享年92歳。正直、これについて書くにも迷ったし、モトブログで話すのも躊躇っていた。理由は、語ってしまえば、そして文字で書いてしまえば、認めざるを得なくなるからだ。まだ、心のどっかで信じていない。だから、自分の口に出すのも嫌だったし、ほんとは生きているんじゃないかって思っている。

が、もう違うんだ。師匠は旅立った。師匠が亡くなってから49日が過ぎようとしている。だから、もう認めないとね。師匠の家族は、葬儀を家族葬にしたいという意向だったのだが、最後の弟子であるぼくには声をかけてくれて、家族や親類だけの中、ぼくは参列することができた。そのおかげで師匠をお目にかかることができたんだ。

箱の中にいる師匠は、ひとまわり小さくなっていた。その表情は安らかであり、穏やかであり、うっすら笑顔も浮かべているようだった。ほんとは寝てるんじゃないかってくらい自然だったし。「スキあり‼︎」と空手チョップをしたら、そのまま起きて受けるんじゃないかってくらい、生きているようだった。けど、違う。

師匠が出棺されるとき、涙が溢れた。涙の理由はわからん。でも、師匠とはもう少し時間を共にしたかったし、もっと話をしたかったと思っている。師匠と出会って20年以上。ぜんぜん足りないんだよなぁ。心に穴が空いたようで、その夜、無性に空手をやった。師匠から教えてもらったものを噛み締めながら、何度も何度も体を動かした。バイクにも乗って田舎道を流したよ。なんだかね、いてもたってもいられなくてね。でも、何も変わらない。あるのは、寂しいという気持ちだけ。

このブログをどのくらいの人が見ているかわからないけど、言いたいことがある。大切な人がいるなら、無理矢理でも時間を作るといい。ぼくみたいに後悔したいために。ちょっとした時間を共有すること、話すこと、全てが思い出になる。ほんとちょっとしたことなんだけどね、とても大切なことだと思うんだ。