CB750 RC42の弱点とは?トラブルを避けるためにやっておきたい2つのこと

この世に完璧なバイクは存在しません。バイクは機械の塊である以上、何かしら弱点があります。

CB750 RC42というバイクは「丈夫で壊れにくい」と言われるのですが、じつは弱点があるようです。この弱点は放っておいたら走行トラブルにもつながる恐れがあるので、事前にいろいろ調べてみました。

というわけで今回は、CB750 RC42の弱点について書いていきます。CB750 RC42に乗って間もない人、また、これからCB750 RC42を買おうと思っている人は必見です。

CB750 RC42の弱点

CB750 RC42の弱点は7つあります。

それは以下の通りです。

  • オイルの劣化が激しい
  • レギュレーターが弱い
  • パルスジェネレーターに不具合
  • バッテリーは要メンテナンス
  • ゴム製のパーツ(グロメットやチューブなど)
  • サイドカウルが割れる
  • HISSの不具合

それぞれ解説します。

オイルの劣化が激しい

CB750 RC42は空冷エンジンなので、オイルの劣化が激しいです。まぁ、空冷という原始的な冷却システムと心もとないオイルクーラーでエンジンを冷やすわけですから、どうしてもオイルが汚れてしまうのでしょう。

メーカーであるホンダでは、CB750 RC42のオイル交換時期を6,000km毎と推奨していますが、これは単なる目安ですね。CB750 RC42はオイルの劣化が激しいので、メーカーが推奨しているオイル交換時期よりも早めのオイル交換がいいと思います。

オイル交換の周期が遅いとバイクにダメージを与えるのですが、早すぎて悪いってことはありません。CB750 RC42も「オイル交換の時期は早いかな」というくらいが最適でしょう。

なお、個人的には、走行距離が3,000キロに満たないか、3ヶ月したら交換するようにしています。

レギュレーターが弱い

CB750 RC42のレギュレーターは弱いようです。その主な理由は、CB750 RC42のレギュレーターの配置が燃料タンクの下、つまりエンジンの真上に設置されているので、エンジン熱による故障がでる模様。

レギュレーターは隼の時も苦労しましたが、CB750 RC42も弱いので対策は必要です。

対策といっても、壊れたら交換するしかありませんが、故障しやすい部分という意識はしておきましょう。

パルスジェネレーターに不具合

CB750 RC42は、パルスジェネレーターに不具合がでるものがあるようです。

とくに前期型のCB750 RC42では、それが顕著にでます。たまに後期型のCB750 RC42でもパルスジェネレーターに不具合がでて、エンジンがかからないという症状になるので、多分、CB750 RC42の持病なのでしょう。

CB750 RC42のパルスジェネレーターは定期的な交換が必要かもしれません。

バッテリーは要メンテナンス

CB750 RC42のバッテリーは開放型のバッテリーです。

開放型のバッテリーは、昨今のバイクで使用されている「リチウムイオンバッテリー」や「MF型バッテリー」とは違い、メンテナンスが必要なバッテリー。

開放型のバッテリーは、バッテリー液が少なくなると放電能力が低くなるため、定期的に補充しなければいけません。CB750 RC42のバッテリーは、少々、面倒くさいといえます。

ゴム製のパーツ(グロメットやチューブなど)

CB750 RC42は中古でしか販売されていないバイクです。なので、各部品が劣化しているかもしれません。

金属類はまだまだ大丈夫ですが、ゴム製の部品には劣化があるものも多いですね。

例えば、グロメットやチューブ(フューエルやバキュームなど)、フォークのパッキンなど、劣化すれば走行に支障がでるものがあります。これらは交換してた方が無難です。とくにバキュームチューブなどは要注意です。このチューブに亀裂が入ると、CB750 RC42の調子が悪くなるので、ちょっと変だなと思ったならチューブ類を確認するといいでしょう。

ゴム製の部品は経年劣化による不具合なので、CB750 RC42のような中古バイクならではの弱点と言えます。

サイドカウルが割れる

CB750 RC42にはサイドカウルがついていますが、このサイドカウル、じつは割れやすいのです。

サイドカウルの素材はウレタン樹脂なので強いはずですが、構造的にというか、設置箇所が悪いというか、それが原因で割れてしまいます。まぁ、経年劣化ということも考えられますが、私見では構造と設置場所が悪いと思いますすね。

CB750 RC42のサイドカウルの場所は、乗る際にライダーの太ももが当たる場所です。で、バイクに乗る際に太ももがサイドカウルに当たったり、または取り回しの際に太ももを押し当てて動かすなど、ちょっとしたストレスがかかる部分です。

しかも、サイドカウルは不安定な構造をしています。支えているのは1箇所のビス留めと2本のアームがグロメットに入っているだけです。この3点が不安定な構造をしているので、ビス留め部分にストレスがかかれば割れてしまうようです。

CB750 RC42のサイドカウルは完全に弱点ですね。

HISSの不具合

CB750 RC42は前期と後期に分かれるのですが、後期のCB750 RC42にはHISS(Honda Ignition security system)という盗難防止装置(通称イモビと呼ばれる)、いわゆるセキュリティー装置がついています。このHISSがたまに不具合または故障するのです。

HISSが不具合または故障するとどうなるのか。

単純にエンジンがかかりません。ホンダのバイクについているHISSは電気信号でエンジン始動を管理しています。つまり、電気信号が正しくおこなえたらエンジン始動できますが、逆にうまくいかなければセルは回るけどエンジンに点火しない、そんな状態になります。しかも、このHISS、走行中でも不具合がでれば突然エンストします。ほんとに厄介な部品なのです。

なお、本田ではHISSに不具合でると、すべて交換するようです。メインキーからユニットなど、HISSに関わるすべての部品が交換になります。その価格は、部品代や工賃を含めて軽く10万円を超えるらしい。HISS付きのバイクに乗っているライダーにとっては、なんとも痛い話ですよね。まぁ、故障となれば交換しないといけないので、やらざるを得ませんが。

とはいえ、じつは、すべての部品を交換しなくてもいい場合があります。メーカーによればHISSの不具合がでればすべて交換となっているようですが、HISSレシーバーの交換で済むこともあるみたい。というか、それだけで事足りることが多いようなので、もしHISSの不具合がでれば、まずHISSレシーバーを疑ってみましょう。

なお、このHISSレシーバーはCB750 RC42だけじゃなく、ほかのバイクでもみられるので、ホンダの部品の弱点といえます。

トラブルを避けるためにやるべき2つのこと

さて、CB750 RC42の弱点について書いてきましたが、これら弱点を放っておけば、何らかのトラブルに見舞われます。なので、対策はしておきましょう。

どんな対策がいいかといえば、以下の2つがおすすめです。

  • 今すぐメンテナンスする
  • 部品をストックしておく

それぞれ解説します。

【対策その1】今すぐメンテナンスする

CB750 RC42の弱点がわかったら、今すぐメンテナンスすることをお勧めします。たとえ、壊れていなくとも、新しい部品に交換すれば向こう数年は壊れることはないですからね。しかも、交換した古い部品は一応使えるし、保管してればいいので一石二鳥です。

CB750 RC42は中古のバイクで、もうかなりの年数が経っていますし、各部品も古くなっています。ここらで新しい部品に変えておくのは、トラブルのないバイクライフが送れると思いますが、いかがでしょうか。

【対策その2】部品をストックしておく

上の方では、CB750 RC42の部品を新しくする、と書きましたが、

「部品は壊れてから直す」

という考えもあります。今すぐ新品部品に変えなくても、壊れてからでも遅くないという話です。そんな考えの方は、CB750 RC42の部品をストックしておくといいでしょう。

CB750 RC42はもう古いバイクですから廃盤になっている部品もあります。全ての部品を集めることは難しいですが、今回紹介した弱点の部品だけでもストックしておけば、何かトラブルにあった時に対応できますよね。

レギュレーターやパルスジェネレーターなどはストックしておいてもいい部品だと思います。

まとめ

CB750 RC42の弱点について書いてきましたが、いかがでしたか。

CB750 RC42は、他のバイクと比べても弱点は少ない方ですが、しかし、蔑ろにはできません。今回紹介した弱点は、一度、壊れたら走行できなくなる部分なので、事前に対策はしておいたほうがいいです。

個人的には、CB750 RC42を中古で買えば、すぐに弱点の箇所をメンテナンスした方がいいと思います。また、純正部品のストックも忘れずにやっておくべきでしょう。

今回は以上です。