RYUKYU RIDERです。
僕の乗っている隼は、中古で購入したバイクです。走行距離は当時1万キロで、程度もよく、いい隼に巡り逢えたとおもいます。
グーバイクで全国をリサーチして、程度のいい隼を中古で見つけられたのは運がよかったと思いますが、しかし、あらかじめ見るべきポイントをしぼっていたので、迷うことなく購入することができました。
中古車のバイクを手に入れるには、事前に指針というか判断基準みたいなものをもっておくといいと思います。
というわけで今回は、僕が、実際に中古の隼を選んだポイントを紹介します。これから中古の隼を買いたいと思っている方は参考にしてみてください。
隼を中古で買うときにチェックした9つのポイント
では、ここから隼を中古で購入するときにチェックした9つのポイントを紹介していきます。
1, 修復歴の有無
まず、隼の修復歴を確認しました。
隼の修復歴を確認する方法は2つありまして、1つは、ハンドルストッパーのチェックです。
ハンドルストッパーとはトリプルツリーという部分にある、ちょっとした突起物のことです。このハンドルストッパーが左右非対象だったり、または、変に溶接されていて盛り上がってれば修復歴があるということになります。ここは目視できる部分なので、目でみて確認するといいでしょう。実際にみる場合は、ハンドルのところ(上)から覗くと見れます。
もし、遠方で実際に見ることができない場合は、ショップに写真撮影をお願いするといいです。良心的なバイクショップならちゃんと対応してくれますし、ショップも「修復歴の有無を確認したいのか」と理解をしてくれます。逆に、対応しないショップなら避けた方がいいですね。ちなみに、僕の隼のハンドルストッパーは綺麗な状態でした。
2つ目の方法は、店頭で何かしらの資料(証拠)を見せてもらうことです。
例えば、業者オークションなどから仕入れられたバイクならば、評価点というものが必ず明記されています。評価点は5段階で表示されており、これが評価点数「4」以上なら無事故車のバイクということになります。購入前に、この資料を見せてもらえるなら、ぜひチェックするといいでしょう。
2, リコール歴はあるのか
隼にはリコールが多数でている年式があります。なので、隼の中古車購入前にはリコールがなかったかどうか、またリコール対応されたかどうかを事前に確認するといいですね。
なお、個人的におすすめ隼の年式は以下の通りです。
前期の隼(1型):2005年 〜 2007年
後期の隼(2型):2013年 〜 2017年
これら以外は、リコールがでているので購入する前に確認しておきましょう。
なぜ、リコールの確認が必要なのか。
それは、隼は国内仕様以外はほとんどが逆車なので、調べるのも少々手間がかかるからです。リコール処理されたかどうかを事前に調べておくと購入後は楽なのでお勧めです。
なお、隼のリコールいついてはこちら「隼のリコールまとめ」に書いてあるのでよかったらご一読ください。
ちなみに、僕が購入した隼は2007年式なので、リコールがない年式でした。
3, サビの具合はどの程度か
中古車で隼を購入する場合は、サビの具合を確認するといいでしょう。
以前に乗っていたオーナーの管理状況により、サビの具合はぜんぜん違います。雨晒しで保管していたのか、屋根下保管なのか、洗車は行っていたかなど、前オーナーの管理によって中古バイクの程度もちがってきます。やはり、中古の隼といえどキレイなものがいいので、サビの具合は確認すべきでしょう。
なお、僕がサビを確認した箇所は以下の通りです。
- フォーク(インナーチューブ)
- 各ボルト類
- メッキやアルミ部分
- 燃料タンク内 or 給油口
最低限、これらをチェックし、なるべくサビの少ない隼を選ぶようにしましょう。
ちなみに、僕が購入した隼は、多少の錆がありました。とくにキャリーパーなどにはアルミ錆が見られましたが、生産されてからもう10年以上も経っているバイクなので、許容範囲でした。
4, ノーマル車両か、カスタム車か
結論から言えば、隼を中古で購入するならノーマル車の方が断然いいです。理由は荒く乗り回されていないから。
まぁ、中にはカスタム車からノーマルに戻されて販売されている隼もありますが、それらは各部のボルト類やステップなどを見ればわかります。パーツの交換はどうしても形跡が残るので、ステップやボルト類を確認すれば、交換されたかどうかを確認することができます。この辺を見極める自信がない人はバイクに詳しい人を連れていっしょに見てもらうといいですね。
ちなみに、僕が購入した隼は、ハンドルが交換された形跡はありましたが、完全なノーマル状態でした。
5, 走行距離はどのくらいか
隼は大型バイクなので走行距離はそんなに気にしなくていいと思います。たとえ、5万キロ以上走られた隼でもエンジンは丈夫なので安心して良いでしょう。
ただ、走行距離が多ければ購入後にメンテナンスする箇所がいくつかでてきますので、それを視野にいれつつ値段とのバランスをみて購入を決めるとでしょう。隼の場合、走行距離5万キロ以上だと、交換箇所がいくつかでてきます。とくにクラッチ関係は摩耗している場合があるので、チェックまたは交換が必要です。
ちなみに購入した隼の走行距離は1万キロだったので、即決しました。
6, 実走行か
隼を中古で購入する際、走行距離も大事ですがそれが実走行なのかも確認しましょう。
確認する方法は簡単です。「車検証」をみるだけです。現在の車検証はみるだけで実走行かどうか判別できます。
というのも2017年1月から車検証記載事項のルールが変わりました。今は直近の車検時および前回車検時の走行距離を表示をするように義務づけられているのです。つまり4年間分。
なので、車検証を見れば走行距離が実走行かどうかが一目瞭然です。
しかし、名義変更されていない車両は個人情報保護法が理由で、車検証を確認することができない場合があります。その際、バイクショップに車検証を見てもらって、口頭で教えてもらうといいです。前回の走行距離とメーターで表示されている走行距離を照らし合わせて判断するこができますので。
ちなみに、僕の隼の場合、車検証を見ることができなかったので、口頭で説明してもらいました。
7, 各部のオイル滲み
中古の隼を購入する前には、オイル滲みは確認しましょう。
オイルにじみをチェックする箇所ですが、まずはエンジンです。エンジンからのオイル漏れは深刻な場合があるので要チェックですね。下手したら、エンジンOHの必要性もでてくるので、購入前には必ずチェックしておきましょう。
ただ、隼のようなカウル付きのバイクはカウルを外してみないと判りませんよね。お店によってはカウルを取り外して見せるところもあるようですが、なかなかそうはいきません。カウルをつけたまま確認するのであれば、カウルの中を覗き込むか、下回り(ドレンボルト辺り)を目視で確認するといいです。
またはエンジンをかけてアイドリングを数分行うことです。オイル漏れのバイクであれば、このアイドリング時に少々漏れてきますし、ニオイもでます。それを確認しましょう。
他には、フォークのオイル滲みがあります。もしも、フォークのパッキンからオイル滲みがあれば、納車前に交換できるか相談しましょう。個人的には例え、追金があってもフォークのパッキン交換はさせるべきだと思います。
ちなみに、僕の隼はオイル滲みがありませんでした。
8, ゴム類(グロメット)を確認する
隼の中古をチェックするポイントですが、ゴム類(ステップ、グリップ、タイヤ、グロメットなど)も確認しましょう。
ゴム類を確認する目的は2つ。
- 交換の必要性があるか
- メーター改ざんの確認
ゴム類は消耗品のひとつです。長くバイクに乗っていると、ゴム類が擦れたり、経年劣化で切れたりしています(例えばグリップとか、ステップとか)。そんな場合、ゴム類は交換しなければいけません。中古の隼も購入前にはゴム類のヘタリを確認しましょう。
また、ゴム類の確認はメーター改ざんを見抜く手段にもなります。
例えば、走行距離が1,000キロしか走っていない隼があったとしてもグリップやステップ、タイヤなどが異様に擦れていたらおかしいですよね。そんな箇所が一つでもあれば、いくら走行距離が少なく表示されていても長い間、乗られていたであろうと推測できます。こんな場合は買わない方が無難です。
そんな意味でゴム類はあらかじめチェックしておきましょう。
9, 立ちゴケ歴と被害箇所
隼は大型バイクです。ですので十中八九、立ちゴケしている可能性があります(僕の隼も前オーナーに立ちゴケ歴がありました)。
立ちゴケは、そんなに気にすることではないですが、確認はしておきましょう。
なお、確認する方法は単純にバイクショップ店員に聞くことです。もし「わからない」という回答なら目視で確認します。確認する箇所は以下の6つ。
- ブレーキレバーの先端の傷(または曲がり)
- ハンドルバーエンドの傷
- サイドカウルの傷
- ステップの傷
- マフラーの傷
- クランクケースの傷
なお、これは隼に限った話です。
これら6つの箇所に傷があるかどうかをチェックするだけで、立ちごけ歴があるかどうかを確認することができます。ぜひ、チェックしてみてください。
まとめ
以上が、隼を中古車で購入する時にチェックすべきポイントです。
隼は中古と言えど、安くはない買い物です。なので、気持ちのいい隼に乗るためには事前のチェックは必須ですね。
というわけで、今回の記事をまとめると隼を中古で買うときのポイントは以下の9つになります。
隼を中古で買うときに確認すべき9つのポイント
- 修復歴の有無
- リコール歴
- サビの具合
- ノーマルorカスタム車両か
- 走行距離はどのくらいか
- 実走行か
- 各部オイルの滲み
- ゴム類の確認
- 立ちゴケ歴と被害箇所
いい隼に出会うために、これらの部分は必ずチェックしておきましょう。
ちなみに、隼を色やデザインで選びたい方は「隼のカラーリングまとめ」をご一読ください。2005年から現行型までの隼の色を一覧にしてまとめてあります。
また、隼を前期か後期かという選び方であるなら「隼の前期と後期の違いを徹底解説」の記事をどうぞ。前期と後期の違いを比較しておりますので参考になると思います。
では、また。