RYUKYU RIDERです。
1型の隼に初めて乗ったとき、「荒いな」と思った。洗練されていない。少し不器用で正直もの。けど、走り続けるうちに分かってきたことがある。これは欠点じゃない、性格だと。
この1型の隼というバイクは、ライダーに歩み寄ってこない。こちらが歩み寄る必要がある。操作に気を配り、姿勢を整え、無駄なことをしない。受け入れ、そして、答える。対話する感じ。
1型の隼には、余計な電装品がない。最新の制御もない。だからこそ、感性が大事。不安定さを消す代わりに、バイクならではの感覚が残っている。そこがいい。それに、構造が単純だから、トラブルも少ない。
隼の足回りの反応は、思った以上にいい。大きな車体なのに、入力に対して遅れがない。寝かせると素直に倒れ、起こすときも迷わない。扱いにくさより、分かりやすさが勝っている。
ただ、取り回しは重い。これは事実。押して歩くとき、その重さをはっきり感じる。ちょっとの傾斜があるだけでヤバい。バランスを崩そうものなら、即立ちゴケしてしまう。だが、走り出すと話が変わる。
一度動き出せば、車体は安定し、重さは地面に溶ける。速度がのればのるほど、隼は落ち着いていく。風の中で、車体がひとつの塊になる感覚がある。走っているときのほうが、隼は軽く感じる。この逆転が、1型隼の魅力だと思う。
1型の隼は速いバイク。けど、速さを誇示しない。アクセルを開けなくても、余裕がある。余裕があるから、開ける必要がない。だから、走りが静かになる。
1型隼には、最新のバイクのような便利さはない。けど、代わりに残っているものがある。判断する感覚。操作する実感。走っているという確かな手応え。それが、1型の隼にはある。
1型隼は、楽なバイクじゃない。正直なバイクだ。そして、正直なものは、長く付き合える。
結論。
1型の隼は完成された答えじゃなく、一緒に育てていくバイクだ!
もし、誰かに、隼をすすめるとしたら、僕は間違いなく1型をお勧めする。