RYUKYU RIDERです。
先日、隼(はやぶさ)で沖縄市にある老舗の食堂「だるまそば」までツーリングをしてきました。目的はただひとつ、あの懐かしい味、沖縄風の焼きそばを味わうためです。
沖縄でツーリングを楽しむなら、海沿いのルートももちろん魅力的ですが、たまには地元の味を求めて街中を目指すのも悪くありません。沖縄南部から北上し、沖縄市へ向かいました。渋滞を避けるため早めに出発したこともあり、スムーズに到着できました。愛くるしい「だるまそば」の看板が見えてくると、なぜかほっとした気持ちになります。
こちらの「だるまそば」は、昔から地元の方々に愛されている食堂です。観光客向けというよりは、あくまでも「沖縄の人たちの日常の味」を提供しているお店です。店構えも飾らず、気取ったところがありません。古き良き沖縄の食堂の雰囲気がそのまま残されています。
店内に入ると、どこか懐かしさを感じる空気が漂っています。木のテーブルや年季の入った椅子、レトロな容器、そして厨房から聞こえてくる中華鍋の音。こうした空間に身を置くと、不思議と肩の力が抜けていきます。
店 名:だるまそば
所在地:沖縄県沖縄市山里2丁目13−20
時 間:11時00分 〜 20時00分
定休日:なし
電話番号:098-932-8840
沖縄風の焼きそば
今回の目的は、沖縄風の焼きそばです。
「普通の焼きそばと何が違うのだろう?」と思われるかもしれませんが、最大の違いは「麺」にあります。一般的な中華麺ではなく、「沖縄そばの麺」を使用しているのが特徴です。もちっとした食感で歯ごたえがあり、炒めても伸びにくいこの麺が、実に焼きそばによく合います。
注文してしばらくすると、湯気を立てながら沖縄風焼きそばが運ばれてきました。見た目はシンプルですが、湯気とともに立ち上る香ばしい香りが、すでに食欲をそそります。

一口いただくと、まず感じるのはソースの香りとほんのりとした甘さのある味付けです。そして、もちもちとした沖縄そばの麺が、しっかりと存在感を主張してきます。具材はキャベツ、もやし、人参、そして豚肉。どれも沖縄らしい食材で、どこか家庭的な温かさが感じられます。
特に印象的だったのは、ソースの加減です。濃すぎることはなく、しかし味はしっかりと染みており、ご飯のおかずにもなりそうな絶妙なバランスでした。あえて「ソース焼きそば」と呼ばず、「沖縄風焼きそば」として成立している理由がよく分かります。
この味、どこかで食べたことがあるような──そんな気持ちになります。そう、まるで昔、母が作ってくれたお昼ごはんのような、素朴で安心できる味わいなのです。
「だるまそば」のメニューを見てみると、沖縄そばをはじめ、みそ汁、ゴーヤーチャンプルー、そーめんちゃんぷるー、中味汁など、沖縄の家庭で親しまれている料理がずらりと並んでいます。いわゆる「映える」観光客向けのメニューではなく、日常の延長線上にある、リアルな沖縄の味がここにはあります。
食後、しばしのんびりと過ごしました。昔懐かしい食堂の雰囲気を味わいました。
速さを誇る隼というバイクで、ゆったりとした時間を味わいに出かける。そのギャップがたまりません。隼の鼓動、エンジンの熱、そして沖縄の空気。それらすべてが、今日の焼きそばの味に深みを加えてくれたように思います。
また、あの焼きそばを食べたくなったら、隼にまたがって走り出そうと思います。
沖縄風焼きそばは、他にもあると思います。今度は、どこで食べようか。
さて、以下では今回の記事で書かれた内容が動画で確認できます。よかったらご視聴ください。