こんにちは、RYUKYU RIDERです。
毎年、かならずやってくる台風。この台風はバイクにとって天敵ですよね。
とくに台風がもたらす強風は、バイクへ甚大な被害を被ることがあります。ガレージや屋根下駐車場があれば問題ないのですが、そんな環境でないライダーは台風がくる前になにかしら対策をしなければいけません。
バイクの台風対策については、沖縄に住むライダーの知恵が参考になります。
というのは、沖縄は台風が多い地域。その沖縄でバイクに乗っているライダーは、台風の被害からバイクを守るために人一倍気にしていますし、アレコレと工夫しています。沖縄のライダーがおこなっている台風対策は、おそらく県外にいるライダーにも役立つかもしれません。
そんなわけで今回は、沖縄のライダーが実践しているバイクの台風対策について記事にしようと思います。
台風の強風からバイクの転倒を防ぐ7つの方法
沖縄のライダーがおこなっているバイクの台風対策には7つあります。
以下から、台風からバイクの転倒を防ぐ7つの方法を紹介していきます。
方法1:バイクカバーを外す
まず、台風の強風からバイクの転倒を防ぐには、台風の風をもろに受けないことが大切です。そのためにはバイクカバーを台風がくる前に外しておきましょう。
台風の際、バイクが雨に打たれるのが嫌だという理由でバイクカバーをかける人がいますが、その対策、じつは逆効果なのです。
確かに台風の雨には塩分が含まれているのでバイクにとっては塩害になるし、雨に打たれているバイクを見るのは嫌になると思います。が、バイクカバーをかけたままだと、台風の強風を面としてもろにうけるので、バイク転倒のリスクが高くなるのです。
もしもバイクが倒れたら、傷ついたり、パーツ類が破損したりします。パーツの破損は、雨にうたれる被害の比ではありません。
バイクが転倒してパーツ類が破損するよりも、まだ雨にうたれる方がマシですよね。台風の雨でバイクが汚れても、あとで洗車すればいいだけですし、外装の汚れはどうにもでなりますからね。
なので、バイクの転倒を防ぐ第一の台風対策は、バイクカバーを外すことです。
台風の雨からバイクを守るには
バイクの転倒を防ぐ台風対策はバイクカバーを外すことです。とはいえ、バイクが雨にうたれている姿を見るのはライダーとして心苦しいと思います。ですので最低限の雨対策はしておきましょう。
例えば、以下の2つの台風の雨対策にお勧めです。
- バイクの穴(鍵穴、マフラー、給油口など)をガムテープで塞ぐ
- ハンドルスイッチ(ブレーキ・クラッチ)をビニール袋で保護する
このように各所に対して雨対策をしておけば、バイクが雨にうたれても心配する必要はありません。
スイッチ類やマフラーの穴、鍵穴などは錆びると厄介な箇所なので雨が入らないように対策すれば問題ないというわけです。
台風の雨が気になる方はぜひ、実践してみてください。
方法2:ギアを1速に入れる
普段、バイクを停めるときはギアを「N(ニュートラル)」にすると思います。しかし、台風のときだけはギアを1速に入れるようにしましょう。
バイクのギアを1速に入れるとタイヤがロックしてバイクが前後に動かなくなります。バイクが前後に動かなくなるということは、台風の強風でバイクの車体が流れるのを防げるというわけです。結果、バイク転倒を防ぐことができます。
ですので台風時は、バイクのギアを1速に入れて駐車しておきましょう。
方法3:フロントブレーキをロックする
バイクをロックするのは何もギアだけではありません。バイクのフロントブレーキを使う方法もあります。
例えばコレ。

バイクのフロントブレーキを意図的にロックするデイトナのブレーキロックです。
このフロントブレーキロックはDAYTONA製で頑丈なプラスチックをしており、フロントブレーキに引っ掛けるだけで、バイクをブレーキロックしてくれます。
このアイテムは本当に便利ですよ。というのはフロントブレーキロックはなにも台風の時だけじゃなく坂道の停車時やメンテナンス時(チェーンシコや洗車、プラグ交換など)にも役立つからです。
もっていて損はしないアイテムですし、価格も安いですから1個くらい常備してもいいかもしれません。
方法4:サイドスタンドをつかう
台風のとき、バイクの停車はサイドスタンドで行うようにしましょう。理由はサイドスタンドの方が横風に強いからです。
バイクによっては、サイドスタンドとセンタースタンドの両方を完備しているものがありますが、台風時は迷うことなくサイドスタンドで停車しましょう。
とはいえ、バイクのサイドスタンドは左右の風に強いのではなく片方、つまり右からの風(サイドスタンド側とは反対の風)だけに強い仕組みです。逆に左からの強風には弱い。
なので、台風の強風がふくであろう側には、バイクの右側を向けるといいです。
「反対の風がふけば倒れるのでは…?」
という風に思うかもしれませんが、それには次の「方法5」を行うといいでしょう。
方法5:バイクを壁側によせる
台風の強風からバイクの転倒を防ぐにはサイドスタンドで駐車すると説明しましたが、それにプラスしてバイクを建物の壁側に寄せて駐車するとより効果的です。
壁側にバイクを駐車すれば、台風の強風は一方向からしかきません。転倒のリスクも一段と低くなるわけです。
やり方としては、サイドスタンドを壁側にして壁ギリギリに駐車するということ。このような駐車をすれば、たとえ台風の強風でもビクともしません。とても安心です。
台風でバイク駐車するときは、壁側によせて強風による転倒を防ぎましょう。
方法6:バイクを構造物で固定する
台風の強風からバイクの転倒を防ぐには、バイクが倒れないように周りの構造物に直接固定するのも良い方法です。
例えば、構造物といえば、
- 柱
- フェンス
- 塀(コンクリート)
などがありますよね。
これらの構造物にロープなどをつかって固定すると良いです。
なお、固定する際のロープは以下のようなタイダウンベルトがいいですね。
↓↓
タイダウンベルトはとても丈夫で切れにくく、バイクを固定するのに向いています。
なお、バイクを固定する箇所は、ハンドルかフォーク、フレームあたりがいいです。カウルやウインカーなどの樹脂製の部分で固定すると、台風の強風に負けて割れてしまう恐れがあるので、固定する箇所は鉄製またはアルミ製の部分で固定するようにしましょう。
方法7:重りを利用する
バイクの駐車環境によっては、構造物に固定できない場合もあるかと思います。そういう場合はブロックなどの重りを利用して固定するといいです。
ただし、ブロックといっても1個や2個じゃ意味がありません。最低5個くらいは必要ですね。個人的には10個あれば完ぺきなのですが用意するのも面倒ですし、台風以外の日はただの荷物になるので、やはり「5個」くらいが妥当でしょう。
まとめ
さて、台風の強風からバイク転倒を防ぐ方法を書いてみました。
まとめますと、
- バイクカバーを外す
- ギアを1速に入れる
- フロントブレーキをロックする
- サイドスタンドを使う
- バイクを壁側に寄せる
- バイクを構造物で固定する
- 重りを利用する
以上の7つでバイクの台風対策はできます。
今回バイクの台風対策については、どれか1つの方法をとればいいというよりは複数掛け合わせて対策することが大事です。どれか1つを実行すれば安心というのではなく、できることは多く、というか全てやってもいいくらいです。
バイクの台風対策ってすこし面倒くさいですが、しかし、大好きなバイクを台風の被害から守るには実践すべきです。
台風のせいでバイクが転倒して精神的にも金銭的にもダメージを受けたいか。または、事前に台風対策をして安心してバイクに乗りたいか。
バイクが好きなら答えは明白でしょう。
というわけで今回は以上です。