RYUKYU RIDERです。
隼のスロットルバルブは結構な頻度で汚れます。その結果、アイドリング時のエンジン回転数はさがり、不安定になったり、エンジンがかかりにくくなったり、最悪な場合はエンジン・ストップしてしまいます。そんな風にならないためにも、隼のスロットルバルブは定期的なメンテナンスが必要です。
というわけで今回は、隼のスロットルバルブ清掃方法を紹介します。これはDIYでも簡単にできるメンテナンスなので、隼オーナーはチャレンジしてみてください。
なぜ、隼のスロットルバルブは汚れるのか
なぜ、隼のスロットルバルブは汚れるのか。
隼のスロットルバルブの汚れは、エンジンの吹き返しやブローバイガスの還流が主な原因です。これにより、オイルまたはカーボンがスロットルバルブの内側に付着してしまい、結果、吸入率が変動し、アイドリング不調になります。隼というバイクは、その不調が如実にでるバイクなのです。
今、隼の場合と書きましたが、じつは全てのバイクまたは車のスロットルバルブは100%汚れています。しかし、最近の車両には不調にならないような電子制御がなされており、騙し騙し乗られているわけです。本来であれば、全ての車両は定期的にスロットルバルブのメンテナンスが必要なのです。
ちなみに、スロットルバルブによる不調は前期型 隼によくある症状です。2代目の隼はノーメンテで乗れるそうですが、でも適宜に清掃はやっておいた方がいいと思います。
隼 スロットルバルブ清掃の注意点
隼のスロットルバルブ清掃でひとつだけ注意点があります。それは、適切なケミカルを使うということ。
今や隼のスロットルバルブ清掃のやり方は、動画やブログなどでもアップされており確認できますが、その大半は間違った情報ばかりです。何が間違っているのかといえばズバリ、ケミカルです。
巷のコンテンツでよくみられるケミカルには「ワコーズのエンジンコンディショナー」が紹介されています。が、実はこれ誤りなのですよ。隼のスロットルバルブ清掃に「ワコーズ エンジンコンディショナー」は使ってはいけません。
理由は、ワコーズのエンジンコンディショナーはインジェクション車専用ではないからです。これは商品の裏面にも注意書きでちゃんと書かれています。なので、インジェクション車である隼には、ワコーズのエンジンコンディショナーは使用しないようにしましょう。
替わりとして使えるエンジンコンディショナーには、以下の2つがあります。
YAMAHA ヤマルーブ スーパーインジェクション&キャブクリーナー
または、
これらはいずれもインジェクション車でも使えるエンジンコンディショナーです。隼にはこの2つのうち、いずれかを使用するようにしましょう。
おすすめケミカルはこれ!
上の方でケミカルを2つ紹介しましたが、隼のスロットルバルブ清掃にお勧めしたいケミカルがあります。
それがこれ。
そうです、ワコーズではスロットルバルブ専用のクリーナーがでているのですよ。
これまで、スロットルバルブの汚れを落とすには、エンジンコンディショナーしかないと思った方が多いと思いますが、ワコーズではちゃんと専用のケミカルを用意していたのです。隼のスロットルバルブ清掃には、ワコーズのスロットルバルブクリーナーがお勧めです。
隼 スロットルバルブ清掃手順
では、ここから隼のスロットルバルブ清掃方法を紹介します。
手順は以下の通りです。
- 隼のフロントシートを六角(中)で外す
- 燃料タンクの六角(小)ボルトを外して持ち上げる(持ち上げるにはつっかえ棒が必要です。つっかえ棒は隼のタンデムシートを開けて収納部分に付属されてます)
- スロットルボディー側のボルトをプラスドライバーで緩める
- 2個のカプラーと3本のホースを外す
- エアークリーナーボックスの上にある10mmボルトをスパナで外す
- エアークリーナーボックスを少しずらして1本のホースを外す
- エアークリーナーボックスを取り外す
- スロットルバルブのひとつにスロットルバルブクリーナーを約3秒間吹きかける
- 約1分ほど時間をおく
- エンジンを始動し、スナッピングを行う(高回転まで回す)
- エンジンを止め、2個目のスロットルバルブに移り同様に行う。
- 他のスロットルバルブも同様に行う
以上です。
補足ですが、スロットルバルブが結構よごれている場合は、スロットルバルブの内側の部分をメンテナンスペーパーなどで拭いてもいいですよ。なお、拭く前にはスロットルバルブクリーナーを染み込ませておけば、より汚れは取れますのでお勧めです。
隼のスロットルバルブの清掃は手順が多いのでちょっと面倒ですが、しかし、バイクショップに頼めば工賃で1万円くらいは取られる作業です。まぁ、1万円を時間と換算して高いとみるかは人そ入れぞれですが、個人的には自分でやった方がバイクに愛着が湧くのでいいと思います。
やっぱり、自分でメンテナンスしたバイクに、何かしらの効果が見えたら嬉しいですからね。DIYのメンテナンスは本当に楽しいですよ。
というわけで今回は以上です。