隼のブレーキは弱い?

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RYUKYU RIDERです。

隼に乗ったことがある人、または隼を所有している人なら、隼のブレーキが弱いと感じたことがあるのではないでしょうか。

なぜ、隼は車体がでかく重いバイクなのにブレーキが弱いのか。また、パワフルでスピーディーなバイクなのにブレーキが効きにくいのか。今回は、そんな隼のブレーキについて持論を語っていきます。

隼のブレーキシステムはどんな仕組み?

隼のブレーキシステムは、前期(初代)と後期(二代目)とで違う作りになっています。もう少し具体的にいうと、1999年から2007年の初代隼と2008年から2012年までの二代目の隼はブレーキシステムが「トキコ製」です。この時代はABSがついていないブレーキシステムですね。一方、2013年以降の隼のブレーキシステムには「ブレンボ(brembo)製ブレーキ」が採用されています。このブレンボは通称「スズンボ」と呼ばれるもので、本物のブレンボほど効き目はないと言われますが、真意はわかりません。

僕自身、レースで採用されているブレンボと市販車で装着しているブレンボを比較したことがないので何ともいえないわけですが、二代目の隼を所有している人も同じようなことを言っているんで間違いないかと思います。とはいえ、トキコ製よりはスズンボの方がブレーキの効き目は期待できるかもしれませんね。

ちなみに、このスズンボならぬブレンボは「ABS付」です。

前期型(初代)隼のブレーキの効き具合は?

前期型隼のブレーキの効き具合はというと、正直、弱いです。

これは、前期型の隼に限らず後期型(トキコ製)でもそうらしいです。車体が大きいからブレーキした時に車体が流れるという可能性を加味しても、やはり効き目は弱いように思います。

しかし、よく考えてみたら、隼のブレーキの効きの弱さは、別にネガティブな弱さではないと思います。というのは、隼のように車体が重く、しかもパワフルでスピーディーなバイクだと、ブレーキの効きが強いと逆に危ない気がするからです。

例えば、隼のような大型バイクで時速150キロくらいだしていたとして、ブレーキする際に急にガツンとくるようなブレーキだと、フロントが持ってかれて転倒するかもしれません。逆に、ブレーキがゆっくりとジワ〜と効いてくる感じだと、コケる心配はないと思います。

つまり、隼のブレーキシステムが弱いのは、おそらく、隼がコケるのを防ぐためにわざとそうしたのではないかと思うのです。だから、別にブレーキが弱いからダメなバイクというのではなく、逆に安全のためにブレーキをがじんわりと効くように設計されているということです(推測)。

カチッと効くようなブレーキではなく、じんわりと効く。隼のブレーキはそんな印象です。

隼のブレーキの効きをよくする方法

隼のブレーキの効きが弱いと書きましたが、隼のブレーキの効きを良くする方法があります。それは、ブレーキをカスタムすることです。

前期型の隼のブレーキのカスタムには2つ方法があります。

1, 純正ブレーキパッドをスポーツパッドに交換

1つめ方法は、純正ブレーキパッドをスポーツパッドに交換することです。

これは、自身もやっているカスタムなのですが、ブレーキパッドを交換するだけでとてもいいブレーキフィーリングを得ることができました。しかも、ブレーキの効き目が格段に変わっただけではなく、コントロール性も増したので、とても乗りやすい隼に変貌した感じです。

文字でするのは難しいですが、あえて表現するなら、ブレーキの初期制動はじんわりと効きますが、奥の方ではカチッと効く感覚です。ブレーキにかける力具合で、かなりコントロール性が増した感がありますね。

感想としては、隼のブレーキを社外品にカスタムしてよかったと思います。そんなカスタムして良かったブレーキパッドは「ゴールデンパッド」です。これは、とても前期型(初代)の隼に合っているブレーキパッドだと思いますね。

デイトナ(Daytona) ゴールデンパッドχ GSX1400(01~08)<WF>、GSX1300Rハヤブサ(99~07)<WF>、ZRX1200R(01~08)<WF>、GPZ900R(99~03)<WF>等

DAYTONA(デイトナ) ゴールデンパッドχ GSX1300Rハヤブサ(99~07)<R>、GSX-R750(96~03)<R>、バンディット400(89~99)<R>、、ZRX1200 DAEG(09~16)<R>等

ちなみに、ブレーキパッドの交換は、前後一緒に変えることをお勧めします。というには、ブレーキのバランスを崩さないために必要だからです。ブレーキのバランスが崩れると、運転しづらいだけじゃなくコントロール性も悪くなるので、ブレーキパッドは前後同時に、しかも同じメーカーのものを交換することをおすすめします。

2, キャリパーを移植する

隼のブレーキを良くする2つ目の方法は、ブレンボを移植することです。

これはトキコ製のブレーキが付いている隼に限った話なのですが、前期型(初代)の隼、または2012年までの隼には後期型(2013年以降)のブレンボ(スズンボ)を移植することができます。

なんとも嬉しい流用ですが、しかし、ブレンボを装着するためには「キャリパーサポート」という部品が必要です。

アクティブ(ACTIVE) フロントキャリパーサポート/シルバー brembo 65mm4PAD&φスタンダードローター対応 【CB1300SF(’98-’00)/GSX1300R隼(’99-’07)/ZRX1200R(’01-’08)】

アクティブ(ACTIVE) リアキャリパーサポート/シルバー brembo 2POT&スタンダードローター対応 【GSX1300R隼(’99-’07)】

これらのパーツを使えば、加工なしでブレンボを移植することができます。が、ここまでカスタムしている人いるのでしょうか。サーキット走行なら必要かもしれませんが、一般道路ならあまり必要性は感じません。とはいえ、ブレンボがついている前期型の隼は、なんともいえないオーラを感じるかもしれません(妄想)。

なお、ブレンボのキャリパーは社外品ではなく後期型隼(2013年以降)に標準でついているものが無理なく適合するのでおすすめです。ヤフオクでたまに出品されていますので、ブレーキ移植を考えている前期型の隼オーナーは日々チェックしておくといいでしょう。

まとめ

以上、隼のブレーキについての持論を述べました。

手軽に隼のブレーキの効きをよくしたいなら、スポーツパッドに変える方がいいでしょう。予算に余裕があるなら、キャリパーサポートを装着してブレンボなんぞつけるとさらに効き目がよくなると思います。

個人的には、前期型の隼の場合、純正キャリパーでスポーツパッドに交換した方がバランスがいい気がします。まぁ、ひとりごとですでの、参考程度にしてください。