隼の前期と後期の違いを徹底解説

隼にはモデルチェンジ前と後で6つの違いがある。

GSX1300R隼は1999年に発売されてから現在(2018年)に到るまで、製造販売されつづけているバイクだ。その隼も2007年を境目にしてフルモデルチェンジが行われた。

隼のフルモデルチェンジには、いろいろと手が加えられたようで、見た目も性能もぜんぜん違う。果たして前期と後期の隼には、どんな違いがあるのだろうか。

いろいろ調べた結果、自分なりの違いを6つ見つけた。今回は、隼の前期と後期の違いを6つ解説していこう。

なお、便宜上、2007年以前の隼を前期とし、2008年からの隼を後期として説明していく。

外観が違う

まず、前期と後期の隼の違いとして一目瞭然なのが外観だ。その違いを以下から5つ解説していく。

1、ヘッドライトが違う

前期と後期の隼の違いを一目でわかるのがヘッドライトだ。

隼の前期と後期のヘッドライトの違い

前期型の隼のヘッドライトがシャープな感じなのに対し、後期型の隼はでっかいヘッドライトになっていると思う。個人的には前期型のシャープなヘッドライトが好きだ。

2、カウルが違う

隼のカウルは、パッと見た感じ同じように見えるが、実は全く違うものだ。

前期の隼のカウルはボルトどめされていて、そのボルトも外から確認できる作りになっている。一方、後期の隼の場合、ボルトはなく、全てフックで止められている感じ。

隼の前期と後期のカウルの違い

そのため、前期の隼の方はカウルが外しやすくメンテナンス性に優れている一方、後期の隼はカウルを外すのに少し工夫が必要である。

また、前期隼のカウルは1枚の造りなのに対し、後期隼は2枚で作られており分離することができる。さらに、前期と後期とでは「隼」の文字やデカールなども違うデザインになっている。

3、テールが違う

隼のテールも前期と後期とでは違う。

隼の前期と後期のテールランプとウインカーの違い

前期の隼は小さめのテールランプに対し、後期の隼は大きい造りとなっている。また、テールウインカーも違ったデザインだ。前期の隼は四角い形のウインカーに対し、後期の隼は埋め込み式のウインカーになっている。

このテールのデザインは、人によって好みが別れる。前期の隼は「ナメクジみたい」という見方をする人もあれば、後期の隼は「エイリアンみたい」という声もある。

個人的にぶっちゃけると、どっちでもいい(笑)。

4、メーターが違う

隼のメーターもフルモデルチェンジで変わった。

前期の隼はアナログ的なメーターで、水温計や燃料計は針の表示になっている。一方、後期の隼は水温計、燃料計共々デジタル表示だ。また、後期からはシフトチェンジが採用され、表示もデジタルとなっている。

隼の前期と後期はメーターも違う

後期型の隼のメーター、かなりカッコいいよね。なんか戦闘機みたい。

一方、前期型の隼のメーターは昭和の匂いがする感じ(笑)。とはいえ、私的には嫌いなデザインではない。むしろ好きな方。私はハチロクという昭和の車が好きだったので、前期の隼のメーターはそれに似ていると思う。そのせいか、前期の隼のメーターも好きなのである。

5、サイレンサーが違う

隼の外観の違い最後はサイレンサーだ。

隼の前期と後期のサイレンサーの違い

前期の隼のサイレンサーは、銀色をしていて丸い筒のような形だ。一方、後期の隼のサイレンサーは三角錐のような形をしており、色は黒になっている。

前期の隼のサイレンサーがスマートに対し、後期の隼は少々でかい感じがする。見た目は、後期の方がデカすぎてバイクとのバランスが悪く、不恰好だと思う。なので、後期型の隼のサイレンサーはヨシムラなどに変更すれば、結構カッコよくなると思う。

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エンジンが違う

では、2つ目の違いだ。

隼のエンジンはフルモデルチェンジをしてから進化してきた。まず、馬力がアップした。前期の隼は「175PS」だけど、後期の隼は「197PS」。約22馬力もアップしたのだ。

また、他にはエンジンバルブも違っている。

前期のエンジンバルブは鉄製のに対し、後期のエンジンバルブはチタン製

鉄製のエンジンバルブ(前期隼)は重く、錆びやすいというデメリットがあるが、柔軟性があり長く保つことができるバルブだ。とはいえ、前期隼のエンジンのレスポンスは多少のドンつき感があるのはバルブのせいだと言われている。

一方、チタン製のエンジンバルブ(後期隼)は、錆びにくく、軽くて強いというのが特徴だ。しかし、高価というのが難点の一つ。しかし、後期型の隼のエンジンレスポンスはというと緩やかというか、滑らかな感じがする。なので、とても乗りやすくなっている。これは、チタンバルブを含めた数々の変更があったようだ。

ただ、個人的には鉄製のエンジンバルブを支持する。理由は、チタン製のエンジンバルブは摩耗性展延性が悪いからだ。そのため、ストレスがかかるとポキっと逝ってしまう恐れがあると思う。

それを考慮してか、チタン製エンジンバルブに特殊なコーティング剤を施しているようだけど。ん〜、微妙な感じ。

なぜなら、トヨタのアルテッツァもチタン製のエンジンバルブだけど、エンジントラブルが多いというのは有名な話だよね。なので、隼に使用されている後期のエンジンバルブは、個人的にあまり信用していないというのが本音のところ。

まあ、アルテッツァで使用されている時よりも、進化していると思うので(そうであってほしい)、何ら心配する必要はないかもしれないが…。

ボディー剛性が違う

前期隼と後期隼のボディー剛性は明らかに違う。

基本的な構成は前期、後期もろとも同じなのだが、エンジンの馬力アップに伴い、後期隼のボディー剛性がアップされたようだ。数値的に表すと、何と後期型の隼のボディー剛性が15%もアップしたんだとか。

う〜ん、羨ましい。

前期の隼に流用できないかな。できたら嬉しいな。まあ、無理だろうね(涙)。

ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の有無

隼のフルモデルチェンジでは、ブレーキシステムも見直されてきた。

簡単にいうと、ABSの装置が追加されたわけだ。つまり、前期の隼にはABSは付いていないが、後期の隼にはABSが装着されているということ。

また、2013年からの後期隼にはブレンボブレーキが採用された。が、これは正規のブレンボと比べると、その効きは劣ると言われており、通称「スズンボ」と呼ばれたりする。

電子制御装置の有無

後期の隼には「S-DMS」も採用された。

S-DMSとは、スズキ・ドライブモード・セレクターの略で、隼のエンジン特性を変更できる電子装置のようだ。

その機能はというと「A」「B」「C」の3段階に分けており、「A」はフルパワー、「B」はマイルド、「C」は雨の時のモードで急激なパワーが出ないようにコントロールできる(こんな機能、前期の隼には付いていない)。

ただ、個人的に思うのは、この装置が壊れたらどんな風になるんだろう、って疑問がわく。エンジンはかかるのか、それとも常時フルパワーの状態になるのか。なら、初めからフルパワーでいいんじゃないか、と思ってしまう。

また、私の心配性がでてきたな(笑)。

パーツの豊富さの違い

さて、6つ目の違いは、前期の隼に比べて後期の隼は何と言ってもパーツの豊富さがあるってことだ。これは純正だけに限らず社外品も同様。

例えば、前期の隼は2007年で終了している。なので、純正パーツが手に入らないものもあるかもしれない。例えば、カウルはほとんど手に入らないと思う。機能的な部分(例えばフォークシールとかベアリング系など)でいえば、後期隼と同じだし、社外でも豊富にあるからいいけど、外装のようなものは難しいかもしれない。

一方、後期の隼はまだまだ現役のバイクだ。なので、純正パーツは難なく手に入るだろう。

この違いはかなり大きい。まあ、機能的な部品は前期の隼もあと10年は手に入れることができると思うので、そんなに心配はしていないが、しかし、カウルなどは中古を揃えておく方が必要だと感じる。

まとめ

さて、これまでの内容を表一覧にしてみた。

前期と後期の隼の違いには6つある。外観からエンジン内部まで、違う部分は結構あったというわけだ。なお、一目でわかるように以下に表にしてまとめてみた。

 前期の隼  後期の隼
外観 ・カウルが外しやすい
・マフラーがスマート
・メーターが昭和っぽい
・カウルが外しにくい
・マフラーがでかい
・メーターが戦闘機みたい
エンジン 175PS  197PS
ボディー剛性 時速300kmに耐えられる 前期型より15%アップ
ABS なし あり
S-DMS なし あり
パーツの豊富さ パーツは少ない 純正、社外パーツが豊富

これから隼を買おうと思っている方で「前期にしようか」それとも「後期にしようか」と迷っている方は、デザインや機能性などの違いを把握してから決めるといいかもしれない。

なお、隼は年式によってカラーリングが違うので、色で選んでもいいと思う。