隼のフロントフェンダーを簡単に取り外すように加工した

RYUKYU RIDERです。

先日、隼を洗車しているとき、気づいたことがありました。それは「インナーチューブを洗車できない」です。この部分をきれいにしたいと思ったのですが、ウエスも指も入れることができません。これでは、インナーチューブが汚れたまま。このまま放っておくと、終いには錆びてしまいます。それだけは避けたい。

インナーチューブに錆が発生してしまうと、パッキンに亀裂が入ります。そうなれば、フォークオイルの漏れにつながるので、隼にとってはよくありません。それに隼のインナーチューブは結構高い。だから、インナーチューブの定期的な洗車とグリスアップは必要です。

手が入らない原因は、隼のフロントフェンダーにありました。空気力学で考案された美しい造形はしているものの、みっちりとしており手が入る隙間がありません。「空気力学って最高」ではありますが、洗車もできないようでは隼乗りとして失格なので、対策を考えました。

考えた結果、隼のフロントフェンダーを取り外せば、インナーチューブもキャリパー周りも、フォークだって洗車できます。ですが、このフロントフェンダー、取り外しのが簡単ではありません。

隼のフロントフェンダーを正規に取り外すには、まず、アクスルシャフトを緩め、キャリパーを外し、タイヤを外さなければいけません。この3つのステップを踏んでようやくフロントフェンダーを取り外すことができます。はい、かなり面倒なのですよ。まぁ、これが正しいやり方なわけで別にいいのですが。しかし、もっと気兼ねなく、簡単にできないものかと、さらに考えました。で、見えてきたのが「ブレーキクランプの除去」です。

隼のフロントフェンダー横には、ブレーキクランプという金具がついています。これさえなければ、フロントフェンダーを取り外すことができるわけです。

隼のフロントフェンダーを加工。ブレーキクランプを除去して取り外しがしやすくなった
隼のブレーキクランプを除去する

ブレーキクランプは2本のリベットでフェンダーに打ち付けられています。なので、このリベットを破壊すれば、ブレーキクランプを除去することができます。

そんなわけで、リベット破壊のために工具を用意しました。電動ドリルです。あとは、電動ドリルでリベットを破壊するだけ。

正気の整備士なら多分、フロントフェンダーを車体に取り付けたまま作業はしないと思います。が、僕はそのままやりました。だって、できそうだったから。

いざ、電動ドリルをONにし、リベットに向かって破壊を試みました。予想通り、リベットに穴が空き、破壊。しかし、何度か手元が狂ったせいで、少しだけフロントフェンダーに傷がついてしまいました。まぁ、車体につけたままの作業だったので、想定内といえば想定内です。とはいえ、やっぱり少しだけ悲しい(俺のバカ)。

さて、そんな悲しみはあとで癒すとして、見事に金具であるブレーキクランプの除去に成功しました。そこで、フロントフェンダーのボルトを外し、フェンダーを取り外すことに。。。

見事、隼のフロントフェンダーを取り外すことができました。これで、インナーチューブ、フォーク、そしてフロント周りの清掃ができます。いやー、嬉しい。今や、僕の隼のフロントフェンダーは、ボルトだけで脱着できます。もう、幾つもの工程を踏まなくても、気軽に脱着することが可能です。やって良かった、本気でそう思います。

まとめ

今回の加工により、隼のフロントフェンダーを簡単に取り外せるようになりました。これにより、フォークやインナーチューブの清掃や錆止め作業が効率的に行えます。

作業自体は比較的簡単ですが、丁寧な準備と注意が必要です。この方法を実践することで、隼のメンテナンスがより快適になります。

正直、ちゃんと加工するなら、まずはフェンダーを正規に取り外して(タイヤやキャリパー等を取り外す)、フェンダーのみを加工する方がベターです。しかし、今回は、フェンダーを隼に取り付けたまま加工を行いました。これは、あまりお勧めする方法ではありませんが、青空ガレージやDIYで行うなら、荒技的な方法です。

さて、今回の記事は動画でも撮影しました。良かったら、以下からご視聴ください。

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